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ゆとり教育がもたらした弊害

1980年頃から詰め込み教育を見直し、ゆとり教育を実施することが計画されていたといいます。1990年代ころがから子供の自主性を伸ばす教育方針に変わり、学校においてもグループ学習の機会が増えました。たしかに、子供にとってはグループ学習の方が友だちとワイワイ話しながら学習することができるので、楽しいかもしれません。その結果として、子供の貴重な学習の機会が奪われてしまったのです。日本は数学においてはトップクラスの国として長らく君臨してきました。また、識字率が江戸時代から高い水準を維持することができていたのは、まさに、読み書きを重視した学習が行われてきたのです。しかし、ゆとり教育の推進に伴い、数学は簡単なものに変わり、学習しなければならない漢字の数は極端に減らされてしまいました。その代わりに、グループ学習やコンピューターの授業が増えたことで、主要科目の学習時間はますます削られてしまい、学力低下につながっています。

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